◇◆◇且緩々◇◆◇

慌てず、焦らず、ゆっくりと・・・。のんびりと今日までの出来事、印象深かったことなど綴っていきます。そして、猫との暮らしを少しずつ書いていきます。

恐怖体験!実話 私は見た! 「 踏切の女 」

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この話は、僕が大学2年生の12月に実際に体験したものです。
Allノンフィクションにてお送り致します。(随分と大昔の話ですがインパクトが強かったので今でもハッキリと昨日の事のように覚えてます。)

 


その日は試験の前日だった事もあり、仲良し5人で集まって試験勉強をしようと友人M君のアパートに21時集合ってことになっていました。
当時わが家では母親が入院していた為、一切の家事は僕がやっており、すべての家事が片付く頃には21時も過ぎようとしていました。M君に今から出るから30分後位に到着すると連絡し、自宅を出ました。その夜は冬場ということもあり夜空は綺麗に晴れ渡っており、特に星の綺麗な夜でした。

 

車を走らせること20分。
M君宅の近くの踏切に差し掛かろうとした、ちょうどその時!…突然激しい雨が!!
こんな星空の夜に??と不思議に思いつつも、踏切手前で一旦停止をして、ふと踏切の向こう側を見ると・・・。

電柱の側に女性が立っているではありませんか。

この雨の中、傘もささずにうなだれている女性の姿にかなりドキッとしたものの
「この雨の中、傘もささずに何してんだろ?まっ、急な雨だし傘持ってないのも仕方ないか」とか思いつつも車で女性の横を通りすぎ、踏切から離れること数百メートル。

激しかった雨も上がりM君宅に到着。部屋に入るなり
「遅かったな、オルカ」
「待ちくたびれたで」と友人達。
「あのな、さっきここに来る途中の踏切でな、雨の中、女の人が立ってたんよ。」とさっき見た事を話すと…
「雨なんか降ってないで。雨の音もしてないしなぁ。もしかして幽霊??」と友人I君
「んなわけなかろう」と僕。
I君「絶対幽霊じゃ」と囃し立てる。
「それってどこの踏切?」ってY君。
「N駅から東へ確か3個目の踏切」
「その踏切って確か数年前に事故で女性が亡くなってるって噂が・・・。」とY君。
室内は静まり返ったけど、お調子者のI君が「皆で見に行ってみようよ」

もう試験勉強どころではなく、幽霊探索の為、皆で僕のに乗り込んだのでした。

現場に向かう車中で
「そう言えば、雨が降ってたって言ってたけど、本当に雨降ってた?」とY君。
「踏切に差し掛かる頃、ドシャ降りにあったんよ」
「こっちは全然降らなかったのになぁ。これは本当にひょっとして、ひょっとするかもよ」とやけに嬉しそうなI君。

程なくして車は先程の踏切へ。
皆で車から降りて女性が立っていた電柱のところへ。
やはりというべきか、やっぱり誰もいない。
「誰もいないなぁ。オルカの勘違いじゃろ?」
「びびって、何か見たような気がしただけやろ?」
皆好き勝手なこと言ってる。
「だから俺、幽霊なんて一言も言ってないし。I君が一人で騒いで、皆が話に乗ったんじゃん。さっ、もう帰って勉強しよ。乗った乗った」と皆を車に押し込み

再びM君宅へ車を走らせる。
「幽霊だったらおもろかったのになぁ。残念」とI君。

でも、なんか腑に落ちない。う~ん。なんか妙な違和感が。

Y君が「さっきドシャ降りやったんやろ」と
「うん。車も濡れてるやろ」
そうだ!さっきの場所って道路が全然濡れてなかったんだ!

急ブレーキをかけ車を停め
「もう一回戻るよ」皆に伝えると
「どうしたん?何かあった??もういいやん帰ろうよ」とI君。
「さっきあんなに土砂降りだったのに、道路が全然濡れてなかったんだよ!気付かんかったか?」
Uターンして踏切へ。
やはり道路は渇いている。それどころか雨が降った痕跡すらない。
皆、一様に沈黙。

僕が見た女性は何だったのでしょうか?
そして、あの雨は?

 

今、思い出しても、とても不思議な体験でした。

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